入試情報
全国の大学入試動向
大学全入時代と言われますが、難関大学の志願者は増加傾向で難易度にも変化がありません。
入学定員が入学希望者数を上回る「大学全入時代」をむかえました。確かに少子化による競争率の低下、大学・学部の新設や受験機会が増加するなど、合格しやすくはなっています。しかし、実際には人気のある大学に受験生は集中し、難関大の志願者は逆に増加傾向。難易度にも変化がないのが現状です。人気の学部はますます入りにくくなっています。こうした状況をふまえたしっかりとした受験対策が必要です。
AO・推薦入試
AO入試での入学が急増。推薦入試とあわせると大学進学者の半数に迫る勢いです。
大学入試は国公立大・私立大ともに、「一般入試」「AO入試」「推薦入試」の3つに分かれます。AO入試・推薦入試の割合は年々高まる傾向にあり、4年制大学進学者全体の半数に迫る勢いです。AO入試は、書類審査・小論文・面接などを組み合わせて学習意欲の高い生徒を取る入試制度です。推薦入試と似ていますが、「グループディスカッションなど推薦入試にない選抜方法を採用」「じっくりと人物を評価するため選考に時間をかける」などの点で異なります。2012年度は、私立大で466校、国公立69校がAO入試を実施しました。ただし、一部の難関大学でAO入試を廃止する動きも見られるので、志望校の入試動向には十分注意しましょう。
センター試験
センター試験は、国公立大・私立大の約9割が利用。
国公立大では5教科7科目が標準です。
2012年度のセンター試験の志願者数は約55万5500人。国公私立合わせて674の4年制大学がセンター試験を利用します。今や私立大のセンター利用数は、2012年度入試では513大学にのぼっています。主要な国公立大のほぼすべてにおいて5教科7科目が課せられるようになっており、受験生にとってはかなりの負担になると思われます。幅広い科目での基礎学力の強化がますます重要になっています。なお、2012年度入試より、社会科において「倫理」と「政治・経済」を統合した「倫理、政治・経済」が新たに加わっており、「倫理」や「政治・経済」を対象から外す大学もあるので注意が必要になっています。
国公立二次/私大入試
大学ごとに配点パターンが異なる国公立二次試験。小論文・面接を課す大学が増加傾向です。
私大入試は複雑で多様化。志望する大学・学部の入試方式に合わせた対策が不可欠となります。
国公立大の二次試験は「センター試験重視型」「二次試験重視型」「平等配点型」と志望大学によって配点パターンが異なるので、注意が必要です。二次試験で小論文や面接を課す大学も増えています。私立大の入試の基本は3教科型の受験ですが、センター試験利用のほか、複線入試・得意科目重視型・試験日自由選択制・地方試験・ユニーク試験などがあり、同じ大学の同じ学部で複数回の受験も可能です。このように多様化する入試方式の情報をつかみ、志望する大学・学部ごとの対策が必須となります。
広島県の大学入試動向
広島大学
理系人気・地元志向が広がる中で、受験生に高い学力を求める傾向が見られる。
その中で、受験科目・配点などの変更には特に注意を要する。
中国・四国地方の総合大学として高い人気を誇る広島大学。最近の経済状況の影響もあって、高校生の「地元志向」「資格志向」「理系志向」は根強く、2010年度から2011年度にかけて一般前期の志願者数は15%増え全体の合格倍率も2.6倍から3.0倍に上昇しています。
また2011年度入試から、教育学部に代表されるように個別学力検査の配点が前年の2倍になるなど、受験生一人ひとりに高い学力を求める傾向にあります。
2012年度入試においても、センター試験で文系学部で75%以上、理系学部で70%以上の正解が求められており、全国模試の総合偏差値で60以上を目標とした学習計画を立てる必要があります。
また2012年度センター試験から、地歴・公民と理科の科目選択方法の変更がありました。地歴・公民は、これまでは地歴と公民が別々の教科として扱われ、それぞれから1科目というように選択していましたが、「地歴・公民」の枠から2科目、というように選択できるようになりました。理科も同じように、「理科」という大きな枠から選択が可能になりました。それに加え公民には、新たに「倫理・政治経済」という「4単位科目」が新設され、このことにより、公民は「倫理・政治経済」のみ選択可にするなど、学部によって指定科目が変更されたので、要注意です。

県立広島大学・広島市立大学・福山市立大学
県内国公立大学で広島大学の次に人気を集めていたのが、県立広島大学と広島市立大学でした。ところが、平成23年4月に福山市立大学が新設され、一般入試初年度は学部数の多い県立広島大学を抜く1202名もの志願者を集めました。最近の「地元志向」「資格志向」と相まってますます公立大学の人気は高まると予想され、3校ともセンター試験重視の学部が多く、合格圏内に入るにはセンター試験の得点率が70%は必要となってきます。
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